カルチャアの雑日記

街歩き都市論文学アニメお笑い音楽・などの・アウトプット・Twitterで言うとめんどくさくなっちゃうことを・ここで書き・なるべく・消さないように・頑張る

5/18月 RADWIMPS

サブスク解禁記念に、中学生のわがままみたいなことを書くぞ。

 

これだけサカナクションサカナクション言っている自分がロックバンドを聴くようになったのは、紛れもなくRADWIMPSの影響である。

 

中1の頃、小学校から仲の良かった友達に、RADWIMPSって知ってる?と言われた。強くオススメされたので、YouTubeふたりごと有心論おしゃかしゃまという3曲を聴いてみた。自分が今まで聴いたことのない雰囲気の曲に衝撃を受けた。

そこからTSUTAYAで当時出ていたアルバム(6枚目の「絶対絶命」まで)を全部借りて聴いた。

 

中学時代は、自分が最も音楽開拓していた時期だ。

YouTubeで良さげな曲をチェック→TSUTAYAでアルバムを借りてきてiPodに同期、という流れを毎週繰り返していた。TSUTAYAはアルバム旧作が10本1000円で借りられたので、毎週それをやっていたと思うと恐ろしい出費だ。とにかく「邦楽ロック」と書かれた棚に毎週通っていた。

 

RADを最初に聴いた時、不思議な気持ちになった。曲の雰囲気が全部違うのに同じバンドが作ってるのか?

最初は仲の良い友達と話せるようになるために聴いていたが、やっぱり段々ハマっていってなんやこれめっちゃかっこええやん……となった。

 

あと歌詞に驚いた。今まで聴いていた曲はめっちゃ普通のことしか言ってなかったけど、この野田洋次郎ってやつあんまり普通のこと言わなくてすごいなとアホみたいな感想を抱いていた。

 

中3の卒業式から数日後に、横浜アリーナでのライブ「RADWIMPS GRAND PRIX 2014 実況生中継」に行った。自分が人生で初めて行った記念すべきライブはRADだった。その一年前にリリースしたアルバムを引っ提げてのライブツアーだった。

 

RADのメンバーが横浜出身なのもありアットホームな雰囲気がめっちゃ嬉しかったし、自分の知ってる曲がライブで演奏されるとこんな感じになるの!?エグ!!!と思った。めちゃめちゃ感動して、終わってから友達と新横浜のファーストキッチン感想戦をやった。

 

その友達とは高校では別々になったが、高3の卒業後にまたも横浜アリーナの「Human Bloom Tour 2017」に行った。それが自分の二度目のライブ。大学に入るまで、RADのライブしか行ったことなかった。

ライブ始まるまで、友達とRAD縛りカラオケで先に盛り上がっていたのもあり、死ぬほど楽しかった。

 

本題はここからだ。

自分はもろティーンエイジの頃に、これだけRADを聴きまくって影響を受けてきた。それにもかかわらず、今「RADが好き/好きだった」と言いづらい。

 

多分、同じ感覚の人は一定数いると思う。

この前、高校の友達とも今のRADは違うんだ!という話でめちゃめちゃ盛り上がった。その友達が昔が良い理由についてかなり詳しく語ってくれたので、めちゃめちゃ共感した。

 

簡単に言うと、「野田洋次郎率いる」バンド感が強くなった。

まず、メンバー脱退があった。RADはもともと4人組だが、2015年にドラムのさとしが無期限休養に入り3人になった。今や4人時代をあまり知らない人も多い気がする。

2016年にアルバム「人間開花」をリリースした時、東京FMの番組スクール・オブ・ロックに3人で生出演していた回を聴いた。このアルバムは、君の名はの曲も収録された、今までのRADと新たなRADがミックスされたようなアルバムで、自分も既に手元に持ちながらラジオを聴いていた。

 

そこで3人が「今までで一番良いアルバムだと思う笑」さとしには悪いけど、と半分ふざけて言ってたのを聴いた時くらいから、自分の心の中の謎の懐古厨が「4人時代のアルバムを超えられる訳ないだろ!」とこじらせ発言を始めていた。

 

その次の年のライブは楽しく行けた訳だが、ちょっとずつ「野田洋次郎」の存在感がデカくなっていくのはやはりそのくらいの時期だ。

まぁ一番でかいのはやっぱり君の名は。以降メディアにオープンに出て行き、音楽好きだけでなく、メディア全体の中での発言力もでかくなったことだ。

 

「好きなバンドが(Mステをはじめ)テレビに出始めてしんどい気持ちになる」現象に最も苦しませられたのはRADだ。いつまでも、こじらせた自分たちの側にいると勝手に思い込むのはキモいし、バンドが成長していくのは祝うべきだ。でも今、バンドとして成長してんのか!?これは!? 自分が聴き込んでいた初期のアルバムのイメージと乖離しすぎてしんどい。

 

あと、単に自分が成長したのもあるけど、洋次郎さんのTwitterやメディアでの発言力が強くなっていく様子を見ていると辛い気持ちになる。多分、元々思っているところと変わらないものは色々あると思う。何だろう、いや、これは自分のわがままだと分かっている。別にいいんだ。未だに3rdアルバム「無人島に持っていき忘れた一枚」と4thアルバム「おかずのごはん」が最高なんだと、やっぱり野田洋次郎は昔からすげぇと、一生殻にこもって変われないまま言い続けるから、いいんだ……

 

全力のこじらせわがままプレイリストを作りました。

https://music.apple.com/jp/playlist/rad/pl.u-mJy83AEIYDda8Y

 

有心論も最大公約数も、もう14年も前の曲なのか……

 

【2020/5/18に読んだ本】

北出真紀恵『「声」とメディアの社会学』(晃洋書房、2019年)

メディア論というかラジオ論というかジェンダー論。すごく面白かった。テレビアナウンサーが「若さ」や「新しさ」を求められるのに対してラジオパーソナリティが「実力本位」の現場で女性差別的なまなざしから逃れられるという考え方はすごく共感できる。70年代以降の、男性パーソナリティの「良い聞き手」としての女性アシスタントの役割は、確かに今、段々と変わってきていると思う。深夜ラジオを支える論理が、公的な放送であることを捨象し、タレントとの擬似的な私的交流のみを果たそうとする「倒錯」であるという指摘、今回の岡村の件にも繋がりそうだと感じた。