カルチャアの雑日記

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読んでいない本について

本のことを考えている時間が長い割に、一冊を読み終わるのに二年くらいかかったりする。多方面から怒られそうだが、理由は二つある。一に、単に読むのが遅い。二に、複数の本についてダラダラと考えている状態が好きだ。

一冊を読み終えて次の本を手に取るのではなく、一冊を途中まで読んだところで、その辺に積んである少し前に読んでいた本を再開し、またきりの良いところで別の本を読み始める……というようなことをしている。そのため、自分の頭の中には常に複数の本がうようよしている。

ピエール・バイヤールの『読んでいない本について堂々と語る方法』※1によると、本を「読んだ」と「読んでいない」との間にはいくつもの段階がある。例えば、背表紙の紹介文を読んだ本、人から聞いて内容は知っている本、購入して積んでいる本、流し読みした本、読んだけど内容を忘れてしまった本などだ。

本好きの友人と話す時に、私はよく「買った本は半分読んだようなものだよね…」と言っている気がする。積読しすぎてしまうことへの言い訳なのだが、強ち間違いではないと思う。

そんな訳で、今、頭の中をうようよしている本たちがこちらです。

 

(聞)人から聞いた・他の本で引用されていて知っているが未読。

(買)買った・借りた。

(途)読んでいる途中。

(忘)読んだけどうろ覚え。

(了)読了。

 

1.ポストモダン文学ちゃんと考えたいシリーズ

(聞)メルヴィル『白鯨』

(聞)ジョン・バース『旅路の果て』

(聞)バーセルミ『雪白姫』

(聞)ソローキン『青い脂』

(忘)タブッキ『島とクジラと女をめぐる断片』

(了)リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』

(買)ブコウスキー『パルプ』

(忘)島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲』

(忘)笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』

(了)田中康夫『なんとなく、クリスタル』

(了)村上春樹風の歌を聴け

(了)中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』

(了)高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』

(買)高橋源一郎ジョン・レノン対火星人

(買)高橋源一郎『日本文学盛衰記』

(了)高橋源一郎柴田元幸『小説の読み方、書き方、訳し方』

 

2.マゾヒズムと家族など

(買)マゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』

(了)ドゥルーズザッヘル=マゾッホ紹介』

(聞)エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』

(途)講談社文芸文庫編『戦後短篇小説再発見③ さまざまな恋愛』

(途)谷崎潤一郎痴人の愛

(了)谷崎潤一郎春琴抄

(了)小島信夫抱擁家族

(途)島尾敏雄『死の棘』

(本じゃないけど)フジファブリック志村正彦の歌詞※2

 

3.後藤明生というかゴーゴリというかロシア

(了)ゴーゴリ『外套・鼻』

(了)後藤明生『挟み撃ち』

(了)後藤明生首塚の上のアドバルーン

(途)ドストエフスキー地下室の手記

(買)バフチンドストエフスキー詩学

(了)大江健三郎『新しい文学のために』

(忘)柄谷行人日本近代文学の起源

(忘)後藤明生『復習の時代』

(途)後藤明生『笑いの方法 あるいはニコライ・ゴーゴリ

 

4.渋谷論→都市とかメディアとか

(忘)吉見俊哉『都市のドラマトゥルギー

(了)ハーバード大学デザイン大学院、太田佳代子『SHIBUYA! ハーバード大学生が10年後の渋谷を考える』

(了)三浦展『新東京風景論』

(了)三浦展藤村龍至、南後義和『商業空間は何の夢を見たか』

(了)赤瀬達三『駅をデザインする』

(買)三浦展『人間の居る場所』

(買)佐藤卓己『『キング』の時代』

(途)松山秀明『テレビ越しの東京史』

(了)マクルーハン、カーペンター『マクルーハン理論』

 

卒論もそうだが、何かを書くためにはやはり読まなければいけないので※3、ここに記しておくことで自分に負荷をかけ、卒業までの半年間でできるだけ(了)を増やしたいと思っている。というのは半分本当だが、どうせ読み始めたら(了)の数に比例して(聞)や(買)の数も増えていってしまうと思っている。読書は終わりそうにないが、人生百年時代※4と考えればあと八十年近くある。だから、焦ることはないだろう。私はこれからも、頭の中に本をうようよさせながら生きていくと思う。

上のリストに関連して、この本もおすすめ、というものがあれば是非教えてください。

 

※1

『読んでいない本について堂々と語る方法』すら全部は読んでいない。ただ、本はたとえ読まなくとも、本棚の中の位置関係さえ把握してしまえば引用できるようになる、と、この本には書いてある。まるで森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』に出てくる古本の神様のように(これは読んだ)!

 

※2

フジファブリックというロックバンドの前ボーカルの志村正彦さんは、2009年のクリスマスイブに29歳で亡くなっている。死因は不明だ。彼の書く歌詞は、何となく不気味で妖艶でマゾヒズム的で惹かれる。そのうち、歌詞を引用しながらマゾッホとの類似点を指摘する文章を書けないかな、と思っている。

 

※3

後藤明生の〈小説=千円札〉理論。読むこと=表と書くこと=裏が一体になってはじめて本物の小説と言える。引用:後藤明生『小説快楽』(聞)(読んでないのかよ)

 

※4

就職活動において、未だに企業に入社することをゴールと考えて勝手にアドバイスしてくる迷惑な大人は、早くリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』を読んでほしい(途)(読んでないのかよ)